2022年8月の月別アーカイブ
徒然なるままに

これからの77年

私の文章の恩師が同じ佐賀県の出身で、大隈重信の縁戚ながらワセダを忌避し、東大在学中に学徒出陣で軍にとられ、九死に一生を得た話はこのコラムで何度か書いてきた。初年兵のときに馬糞を口の中に入れられた仕打ち、終戦間際に米軍による空爆で数日間意識 ...

志位和夫体制のゆらぎ

一つの政党のトップを20年以上張り続けるにはそれなりのカリスマ性が必要ということかもしれない。日本共産党の志位委員長をトップとする現体制に対し、すでに揺らぎが生じているようなのだ。京都の民主商工会のまとめ役の人物が公然と党首公選を唱えたと ...

100年前の「嫌中嫌韓」現象

昨日永田町の議員会館で99年前の関東大震災の際に虐殺された朝鮮人・中国人に関する集会が開かれ、映像が2本上映された。この種の運動系集会に出席したのは久しぶりだったが、広い会場が定刻にはすでに一杯になっており、驚いた。99年前、日本の官憲が ...

人道的競争の時代

1999年、公明党が政権与党に参画してからほぼ20年。途中、民主党政権の3年4カ月を除いて20年近く、同党は国政に与党として関わってきた。自民党にはない「生活者目線」の政策にもこだわってきた。一方、自民党の嫌がる政策は自ら封印してきた面が ...

日蓮生誕800周年

さまざまな100周年がとりざたされる本年だが、この800周年はあまり見たことがない。なぜだろう。鎌倉仏教の開祖の一人、日蓮は1222年2月生まれ(旧暦)。現在の暦なら桜が咲くころの季節に出生した。この夏、個人的に鎌倉市を訪れる機会があり、 ...

安倍元首相の国葬はふさわしいのか

安倍元首相が凶弾に倒れて一カ月。世論は大きく変化している。一つは統一教会問題と政権与党との関係が十分に解明されないままでいることだ。自民党側は積極的な情報公開は行なわず、「逃げ」の姿勢に徹している。一方、安倍元首相への海外弔問の異例の多さ ...