2020年7月の月別アーカイブ
徒然なるままに

門田ノンフィクションの虚構 7

門田隆将が裁判所公認の「盗用作家」である事実はもはや世間ではあまり取り上げられないようだ。現役の作家でこのような恥ずべき認定を司法から受けた作家は少ない。同人が日本航空機墜落事故の遺族から聞き取った話をまとめたノンフィクションで遺族とトラ ...

月刊『Hanada』のやりたい放題に楔を打ち込む裁判

昨日は久しぶりに半日を裁判所の中で過ごした。記者にとって「図書館」「法務局」「裁判所」は取材調査の3種の神器のようなものだろうが、昨日はある裁判の尋問期日にあたっていて、所用を終えて駆け付けたのが昼過ぎという具合だった。裁判の内容は、朝日 ...

門田ノンフィクションの虚構 6

『疫病2020』というノンフィクションで、「ウイルス禍ノンフィクションの決定版」「この怪物がすべてを暴いた」という宣伝文句は過剰極まりない。ノンフィクション作品の実績をもつわけでもない出版社(産経)が、売り上げのみを狙ってひねり出 ...

集団免疫はすでにできているとの説

「新型コロナ 第二波はこない」という記事を最新号でメインにした月刊誌は当欄でもさんざんこきおろしている歴史修正主義の雑誌と目されてきた月刊『WiLL』だ。多くの人々がこの雑誌もここまで落ちたかいう感じで受け止めたが、読んでみると、まんざら ...

門田ノンフィクションの虚構 5

戦争物の続きはまだまだあるが、門田ノンフィクションの「バイアス」についてこの回では取り上げよう。すでに多少なりとも記述しているが、門田の作品には明確な傾向がある。一つは日本を悪く評価するものについては扱わない。2番目に安倍首相を本質的には ...

門田ノンフィクションの虚構 4

ノンフィクションは小説などと異なり、当然ながら「事実」をもとに記載される。評伝の場合は「事実」を基礎として人物像を立ち上げられるし、事件の場合も「事実」をもとに事件の成り立ちなどを描かれる。ノンフィクションはあまたある「事実」を使って、「 ...