審判問われる“決められない政治”

石破内閣の9カ月を振り返って、最初の数カ月は野党とのさまざまな交渉を通じて困難な少数与党としての予算編成を成立させたことは一定評価されている。一方でその後に“決められない政治”に陥ったことが参院選の与党苦境の要因となっている。一つは政治と ...

安倍政治の“反動”に苦しむ日本政治

合計9年におよぶ安倍政治は日本社会に多くの影響を与えた。その最大のものは同政権が歴史修正主義というレベルを超えて、歴史否定を公然化する政権であったがために、この政権のもとでは何をやっても許されるとの心情から日本中にレイシストが出現し、拡大 ...

新聞6紙の感想

東京の在京一般紙といえば、朝毎読に加え、産経、東京、日経だ。最近感じることの一つは、読売の紙面にまったく面白味を感じなくなったということだ。全国で最多部数をもち、取材スタッフも多い新聞の、その紙面が味気ないというのは、やはり編集総体の方向 ...

現実の見える化

私自身、今回の選挙を通して多くの物事が見えるようになったことはプラスの側面だ。物事は「見えている」状態が究極的に大事で、見えていない(正しく認識できていない)状態は必然的に判断を誤り、結果的に多くの人を不幸に導く。次元は異なるが、武術にお ...

既成政党と新規政党の闘い

既成政党がのたうちまわっているというのがこの参院選の印象だ。それはそのまま有権者の投票動向の行き先に表れている。9カ月前の総選挙で受け皿となった国民民主から、いまは得たいの知れない参政党に向かっているのはその象徴だ。だがその参政党も、党首 ...

日本人の閉鎖的精神性

現在、日本の外国人比率は全体のわずか3%にすぎない。諸外国では2ケタが普通なのでそれに比べればとても低い。にもかかわらず、今回の選挙で外国人政策(正確には外国人ヘイト政策)が争点となるのは、日本の島国根性気質を背景にしている。要するに、こ ...