子どもの戦争ごっこの感覚で成立した治安立法の中身

この国会で土地利用規制法が成立することは、後年の歴史からすると大きな出来事となる可能性がある。数年前の安保法制ほどの反対運動の盛り上がりはなかったが、法案の中身があまりにも不透明で、どのようにでも恣意的解釈ができ、治安当局にとっては打ち出 ...

デマは民主主義の最大の敵

日本経済新聞といえば、経済専門のお堅い新聞というイメージがあったが、最近は欧米紙なみに長いコラム記事を書く複数の記者が存在する。その一人が本日付で書いた「民主主義誓う米国の内憂」というコラムは、アメリカのバイデン大統領について「米大統領は ...

「規範」を失った社会で

この30年くらいの歴史の中で現在と最も異なる象徴的な事件として、私は1994年5月の永野法務大臣の問題発言にからむ更迭劇を思い浮かべる。同大臣は就任早々、太平洋戦争について「侵略戦争という定義は間違っている」「(南京虐殺は)でっち上げだっ ...

左翼側のイデオロギー・ノンフィクション

予断に満ちたイデオロギー・ノンフィクションは、実は右派の専売特許とも限らない。左派にも似たような作品が存在するからだ。その象徴的な事例の一つが、松本清張が書いたノンフィクションだ。えっ?松本って小説家じゃないの?という人がいるのは当然だが ...

国際公約を「政争の具」にする政党

東京オリンピックをめぐり、熾烈な駆け引きがつづいている。最も顕著なのは、国際公約にほかならないこの問題を、党勢拡大の道具として利用している政党があることだろう。日本共産党は東京オリンピックの中止を最初に言い出した政党とされるが、同党は7月 ...

イデオロギー・ノンフィクションの限界

特定のイデオロギーをもとに、そのイデオロギーを宣揚するために予め結論を決めておき、それに沿う材料だけを集め、都合の悪い材料を捨象して作成するノンフィクションを私は「イデオロギー・ノンフィクション」と名づける。これは右にも左にも見られる現象 ...