目的と手段が混同される国民的影響

ジャーナリストの仕事の本質は知らせるべきことを広く知らせる使命にある。キリスト教の信者はキリスト教を悪く書くことには一瞬ためらいを持つだろう。私のジャーナリストとしての感覚では、創価学会の公明党支援の最大の問題点は以下にあると考えている。 ...

「ルールを守らない」の定義

ことし夏の参院選でとびかった外国人問題。政府与党側は「ルールを守らない外国人に厳しく対処する」と世論向けピーアールを繰り返したが、この「ルール」なる用語は欺瞞そのものだった。この場合のルールには①刑法②入管法③マナーの3種類があるが、これ ...

数の力

数の力をだれよりも身に染みて感じ、それを活用した政治家は近年では安倍晋三の右に出る者はいないと思う。その原体験はやはり初めての戦後世代の総理大臣として期待されながらも無様な退任を余儀なくされた第1次政権の経験にある。このときの参院選挙は“ ...

コインの表と裏

夏の参議院選挙で争点となった外国人問題。ただしこのテーマは選挙用に外国人をスケープゴート化することで優位に立とうとする議員心理を超える動きではなかった。その流れを高市政権はそのまま引き継いでいる。大事なことは「事実」を基にすることであり、 ...

赤旗砲に右往左往する高市首相の生命維持装置

 思えば「安倍派解散」の引き金となったのはしんぶん赤旗日曜版の2~3人の取材班による調査報道だった。今回は高市政権のアキレス腱ともいえる維新の共同代表を狙い撃ちした形だ。藤田共同代表の第一秘書が代表をつとめる会社に藤田事務所の仕事を発注し ...

反知性主義者が首相になるとき

安倍元首相は南京事件否定論者だった。さらに自身は首相在任中に、慰安婦問題で日本は悪くなかったという史実改変に躍起となった。かつての旧日本軍は当時の法制上、「天皇の軍隊」であり、日本軍の否定は天皇の否定につながると短絡的に考えていたからだろ ...