2022年10月の月別アーカイブ
徒然なるままに

「戦わずに勝つ」という最善の方法

私が沖縄空手の取材を始めたのはちょうど5年前の秋のことだった。もともと沖縄では琉球舞踊などが独自文化として有名だった半面、空手は当地においてすら独自の文化遺産との認識は近年まで薄かったようだ。その証拠に戦後の書物などを見ても、独自文化の象 ...

退転者・脱会者の心理

創価学会という教団の生え抜きの最初の顧問弁護士として取り立てられ、その後無残に転落の軌跡を描いた山﨑正友。すでに物故した人物ではあるが、その人生の最晩年を裁判を通して見続けた取材者としての結論は、同人の後半生はあくまで「自己正当化」の行動 ...

本当の「国難」とは何か

本日付読売は今世紀末までに気温上昇が2・5度に及ぶ可能性を紹介している。国連が作成した報告書によるものだが、もはや世界は危険水域に入っている。その中で、まるで肉食獣の動物同士のような行動をとっているのが現在の世界情勢だ。ロシアとウクライナ ...

権力の私物化と情報の私物化

そもそも国家権力は構成員の幸福を追求するために存在する。これは理想論だ。公平で私心なく、未来のことを見据えて手を打ち続ける指導者は極めて稀だ。逆に自らの欲望(名誉欲)のために権力を濫用する指導者は後を絶たない。近年の日本では「一強」と呼ば ...

人道立国

世界が軍事的競争から経済的競争へ、さらに人道的競争へ向かうと主張したのは牧口常三郎だ。今後の日本が進むべき有力な道筋として「人道立国」の概念がある。本日付産経新聞が国際刑事裁判所が日本に拠点構想をもっているとの記事を掲載した。事実とすれば ...

批評精神

本日付東京新聞「本音のコラム」でルポライターの鎌田慧さんが大杉栄の娘・伊藤ルイのことを書いていた。たまたま昨日、『書くこと生きること』というタイトルの鎌田氏の本を手にとっていたら、まえがき部分で同じく伊藤ルイさんのことが出ていたので、驚い ...