本当の「国難」とは何か

本日付読売は今世紀末までに気温上昇が2・5度に及ぶ可能性を紹介している。国連が作成した報告書によるものだが、もはや世界は危険水域に入っている。その中で、まるで肉食獣の動物同士のような行動をとっているのが現在の世界情勢だ。ロシアとウクライナはいうにおよばず、台湾海峡をめぐる不穏な動きもその一つだ。日本ではこの台湾危機を煽って世論を盛り上げようとする者がいるが、むしろ国益にそぐわない。いまはそんなことをやっている状況ではないのだ。日本の為政者にそうした意識があるのなら、米国や中国に向けて、日本が本来果たすべき役割をまっすぐに主張できるはずだ。また日本の産業界に呼びかけて、世界をリードする技術開発にも予算を注ぐべきだ。救うべきは島国の日本ではなく、世界なのである。台湾問題に認識が甘いという者もいるが、むしろ世界の客観情況から離れているのは肉食獣レベルの発想の中に堕している彼ら自身なのである。

パリ協定目標「ほど遠い」、今世紀末までに気温2・5度上昇の恐れ…侵略でさらに不透明に : 読売新聞オンライン (yomiuri.co.jp)

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