カテゴリー ‘メディア’ のアーカイブ
徒然なるままに

読売の産経化現象

読売新聞が石破内閣が7月中に退陣表明を行う旨「号外」を発行した問題で、同紙はいまも見解を発することなく、ダンマリを決め込んだままだ。日本の最大発行部数を誇る新聞として、実際は事実確認を行わず「号外」を出したと見られているにもかかわらず、そ ...

東京大空襲を予見した桐生悠々

1933(昭和8)年の今日、信濃毎日新聞の社説で「関東防空大演習を嗤う」を書いて同新聞社の辞職に追い込まれた桐生悠々という言論人がいた。1941年9月に68歳で亡くなっており、日米開戦には接していないが、軍部政府に抵抗した新聞人として今も ...

ジャーナリストの基本動作

ジャーナリストを名乗る者にとって最も大切なことは、事実を正確に伝えることだ。さらに自分の論評を加える場合は、事実と論評の違いをわかるように記述することだ。事実を把握するためには、ジャーナリストにとって不可欠となる基本動作が存在する。まず「 ...

新聞6紙の感想

東京の在京一般紙といえば、朝毎読に加え、産経、東京、日経だ。最近感じることの一つは、読売の紙面にまったく面白味を感じなくなったということだ。全国で最多部数をもち、取材スタッフも多い新聞の、その紙面が味気ないというのは、やはり編集総体の方向 ...

花田紀凱と門田隆将のちがい

「週刊文春」を日本一の週刊誌部数に拡大した過去の栄光をもつ花田紀凱氏は編集者を天職となし、いまも編集業にいそしむ。文藝春秋を退社するきっかけとなったのは「アウシュビッツにガス室はなかった」とする雑誌記事が国際的な問題となったことが原因だが ...

父親の背中に学ぶ

私の故郷である佐賀県鳥栖市は国鉄の分岐点ということもあって、国労が強く、必然的に社会党の強い地盤として知られていた。私の両親は専売公社鳥栖工場に勤務する公社員であり、父親は労働組合(社会党系)の専従を務めていた。一般の勤務員と異なり、手当 ...