カテゴリー ‘ノンフィクション’ のアーカイブ
徒然なるままに

記者の基本動作

物事を確認するための基本動作というものがある。記者の場合、事実を探究することが必要条件となるので、事実関係の確定は、重要な前提となる。例えば現在、SNS上などで過剰に発信されている埼玉クルド人の件だが、私はもともと外国人問題を主要テーマと ...

物書きの専門分野

フリーライターは最低3つの専門分野をもっていないと食っていけないとはしばしば業界内で指摘されることだ。もっとも時期によって追いかけるテーマも変わってくるという面はあるが、現在の自分に当てはめると、「日本共産党」「沖縄空手」「右派の動向」と ...

時代に規定される

物書きとして「評伝」を書いたことのある人とそうでない人の差は大きいと感じることがある。一度でもだれかの一生を書けば、その人物の生まれから死ぬまでを追いかけることになる。人物の裏にはその人物が生きた時代的背景というものが存在する。一人の人物 ...

「51年綱領」に殉じた男たち

奥付ベースで昨年『実録・白鳥事件』を発刊してちょうど1年となる。白鳥警部射殺事件の犯人と被害者を中心に描いたノンフィクションだが、私としては被害者である白鳥一雄警部と主謀者である村上国治の評伝を併せて書いたような面が強かった。ふたりは19 ...

AIと翻訳

空手関係の書籍の英訳作業を進めている。昔と違うのは、いまでは書籍1冊分の文量でもわずか数分で全翻訳が完了することだ。やってくれるのはAI(人工知能)である。それでほぼ8割方の完成度の翻訳文ができあがる。ただし機械が行う作業なので、固有名詞 ...

デマは6倍のスピードで拡散する

今月新潮社から発刊された『ジャーナリストの条件 時代を超える10の原則』という新刊を読んでいて興味深いことが多々ある。元共同通信記者の澤康臣・早大教授が翻訳した内容だが、よくいわれるフェイクニュースが真実のニュースより拡散力が大きいという ...