カテゴリー ‘ノンフィクション’ のアーカイブ
徒然なるままに

AIと翻訳

空手関係の書籍の英訳作業を進めている。昔と違うのは、いまでは書籍1冊分の文量でもわずか数分で全翻訳が完了することだ。やってくれるのはAI(人工知能)である。それでほぼ8割方の完成度の翻訳文ができあがる。ただし機械が行う作業なので、固有名詞 ...

デマは6倍のスピードで拡散する

今月新潮社から発刊された『ジャーナリストの条件 時代を超える10の原則』という新刊を読んでいて興味深いことが多々ある。元共同通信記者の澤康臣・早大教授が翻訳した内容だが、よくいわれるフェイクニュースが真実のニュースより拡散力が大きいという ...

仕事を成り立たせる3本のテーマ

20年以上前、私が記者団体の事務局をしていたころ、あるノンフィクション作家が次のように語っていたのを覚えている。「ノンフィクションなどを書いて仕事として成立させていくには専門のテーマが3つは必要になる」。職業として生活を成り立たせるには最 ...

予断と修正

しばしば「白紙で取材する」などの言葉が聞かれることがある。だが逆に「取材に際して予断を持て」と力説していたのは私が若いころ接触した在りし日の元祖ルポライター竹中労(1928-1991)である。ただしそれは取材によって修正されることが前提と ...

今月末に出る新著について

2冊目のノンフィクションを書きました。書籍としては2年ぶりの発刊となります。タイトルは『実録・白鳥事件』――。副題は「51年綱領に殉じた男たち」となっています。タイトルは著者である私の提案、副題は相当に悩んだ結果、編集部で付けてくれました ...

劣化した文章の『尖閣1945』

小生の文章の師・大隈秀夫は“文章の直し屋”の異名をとる文章指導の大家として知られていた。ロングセラー本『文章の実習』(日本エディタースクール出版部)はマスコミ受験を志した人なら一度は手に取った向きも多いはずだ。その師匠は文章指導において幾 ...