毎朝新聞を読んでいると、「これだ!」と思うフレーズに出くわすことが多い。今朝は昨日の毎日夕刊の紙面をみていて、ある学者の言葉に思わず膝を打った。それがタイトルの言葉だ。「人びと」は私が付加したフレーズだが、現代は「心地よい物語にひたりたい ...
ジャーナリストも政治家も残した仕事の実績を問われる職業といえる。例えばどんなベストセラーを書く書き手であったとしても、後世に残らない程度の価値しかない“時流物”にすぎないのであれば、時代が変われば見向きもされなくなる。昭和の戦争中にベスト ...
創作にたけた小説家が、時に貴重な取材記録を遺すことがある。作家・曽野綾子(1931-2025)の作品『ある神話の背景 沖縄・渡嘉敷島の集団自決』もそんな作品と思えてならない。題材は10数年前にも話題になった沖縄戦(1945)における慶良間 ...
物事を確認するための基本動作というものがある。記者の場合、事実を探究することが必要条件となるので、事実関係の確定は、重要な前提となる。例えば現在、SNS上などで過剰に発信されている埼玉クルド人の件だが、私はもともと外国人問題を主要テーマと ...
フリーライターは最低3つの専門分野をもっていないと食っていけないとはしばしば業界内で指摘されることだ。もっとも時期によって追いかけるテーマも変わってくるという面はあるが、現在の自分に当てはめると、「日本共産党」「沖縄空手」「右派の動向」と ...
物書きとして「評伝」を書いたことのある人とそうでない人の差は大きいと感じることがある。一度でもだれかの一生を書けば、その人物の生まれから死ぬまでを追いかけることになる。人物の裏にはその人物が生きた時代的背景というものが存在する。一人の人物 ...