カンボジアPKOの思い出

本日付各紙訃報欄に小さく、元統幕長の死去が掲載されていた。西元徹也氏、87歳。日本が自衛隊部隊を初めて海外派遣したカンボジアPKOのころ、陸上自衛隊の最高責任者を務めた人物だ。私ども日本政府派遣の選挙監視団は選挙が行われる93年5月に現地 ...

安倍政治が遺したもの

安倍首相が亡くなってあと3カ月で三回忌を迎える。日本憲政史上最長任期記録をつくった元首相の死去からまだ2年もたっていないが、最大派閥を誇った「安倍派」は消滅、極右論壇誌も退潮傾向が著しい。結局、安倍政権は何を残したのかというテーマは今後も ...

良師を求める

空手の世界にも良師を求めよといった意味の言葉が残されている。同じ武術、あるいは同じ流派を習うにしても「だれに」教わるかによって結果は大きく異なってくるからだ。では何が良い師かという定義は短絡的には言えない。それでもいまとなってはその言葉の ...

排除と包摂

日本社会の外国人比率は現在2%。欧米諸外国はすでに10%を優に超えるので、日本はこれでもまだ均質社会といえるが、すでに移民社会に移行していることは事実だ。外国人の受け入れ(労働者含む)に対し、日本社会が変質することをおそれるこの国の限界右 ...

「道場拝見」がスタート

WEB第三文明というネット媒体で、沖縄空手の現地道場を紹介する「道場拝見」の連載が始まった。沖縄の空手道場はフルコンタクト系空手道場などを除き、東京などでよく見られる賃貸形式の常設道場のようなものは少ない。多くは自宅の一部が板張りの道場と ...

人を殺すことが快楽に変わるとき

日本がカンボジアPKOで揺れていた30年以上前、1975年からのカンボジアの大量虐殺事件に関わったポルポト兵士の心情を知る機会があった。話してくれたのは兵士の言葉を直接聞いたカンボジア難民で、その人が次のような言葉を紹介したからだ。それに ...