本日付毎日コラムで石破首相が辞める様子がなく、「意気軒高」である旨書かれている。さまざまな見方や立場があるが、首相に辞める気がなければ周りからは容易に降ろすことはできないとはよくいわれることである。その意味では自民党総裁任期の終了まで務める可能性は確かにあるのだろう。問題はその間にどのような政治的成果を残せるかどうかに尽きる。同コラムでは最後に「下野するのが筋である」とも書かれている。自民党内にもそうした意見があるとさまざま報じられているが、自公が下野した後にできあがる“つぎはぎだらけ”の野党政権を想像すると、というか、およそ想像することができない。立憲、国民、維新、参政、日本保守党、れいわ、共産、これら全体が仮にまとまって政権を担ったとしても、政策の幅が広すぎてうまくいきそうにない。まして、日本共産党が政権入りすることには私個人は絶対的に反対だ。そのような既成事実が仮に一度でもできれば、2度目も起きやすくなる。同党が中国共産党やソ連共産党と何ら変わらない体質を持っていることは、取材していれば容易に実感できることだからだ。仮に立憲、国民、維新プラスアルファ程度で固まって政権を担うと仮定した場合でも、衆院で3党のみで213(自公は220)で過半数に20足らない。参院も86(自公は121)で過半数に38も足りない。これで政権運営を担うことは、自公以上にずっと難しいことは明らかだ。現実には自公政権を「維持」する以外に、選択肢がない状況に映る。