敗戦記念日となる本日の全国紙面は特色が分かれた。編集幹部の熱量がそのまま紙面に表れた形だ。通常のルーティーン的な特集という印象を受けたは朝日、読売、産経。一方で並々ならぬ熱量で紙面をつくったことが明らかに見えたのは毎日新聞だった。私は6大 ...
1933(昭和8)年の今日、信濃毎日新聞の社説で「関東防空大演習を嗤う」を書いて同新聞社の辞職に追い込まれた桐生悠々という言論人がいた。1941年9月に68歳で亡くなっており、日米開戦には接していないが、軍部政府に抵抗した新聞人として今も ...
創作にたけた小説家が、時に貴重な取材記録を遺すことがある。作家・曽野綾子(1931-2025)の作品『ある神話の背景 沖縄・渡嘉敷島の集団自決』もそんな作品と思えてならない。題材は10数年前にも話題になった沖縄戦(1945)における慶良間 ...
戦後80年目の8月に入る。先月の参院選挙では「核保有が安上がり」と訴えた女性候補者が東京選挙区で上位当選し、南京大虐殺はなかったとの歴史認識をもつ候補者が神奈川選挙区で当選した。いずれも「参政党」の所属議員だ。日本ではまともな歴史教育がな ...
世界情勢が80年以上前に戻ったかのような感がある。自衛を名目にした先制攻撃にG7がお墨付きを与えたことにより、今後はこのような行為が野放しになりかねない。世界はますます弱肉強食の様相を深め、収拾がつかなくなる可能性がある。こんなとき、きち ...
本日付日経掲載のフィナンシャルタイムズ記事でイスラエルがイランを攻撃した6つの理由を記した文章が掲載されていた。第1にハマスとの戦闘で「イスラエルが先鋭化した」などの理由につづき、それぞれの分析が列記されている。私が着目したのは5つめの理 ...