2022年4月の月別アーカイブ
徒然なるままに

虎の威を借りたキツネたち

戦後間もない疲弊した混乱期をリアルに体験した世代がまだこの社会に大勢生きていて、いまの日本の後続者の一部が「核兵器で日本を守れ」などと叫んでいる姿を見れば、きっと絶句したに違いない。「鬼畜米英」と戦って310万人の自国民の命を失わせた77 ...

優先順位の大いなる誤り

国防論議がかまびすしい。将来日本が中国に攻め込まれる可能性があるのでいまのうちに軍備増強し、相手の中枢に打ち込むための武器や方針まで認めよと、まるで法治国家を無視した言動が一部政治家に際立つ。それらをこの国の総理大臣経験者が自ら率先して行 ...

公明党が臨む3つの安保課題

本年末に政府は安全保障問題に関する3つの重要文書の改訂を予定している。その中で自民党の一部からは日本の核共有や、防衛費の倍増、さらに敵基地攻撃能力の保有といった戦後の日本が抑制してきた問題を一気に突き抜ける主張が出されるようになった。いわ ...

同じ穴のムジナ

中国のゼロコロナ政策は共産主義の優位性を示す象徴として中国国内で喧伝されてきただけに現政権が状況に合わせて政策を変更できず、上海などで暴動寸前の状況にあるように見える。本質は政権が国民の利益を第一に考えず、自らの政権維持を優先するあべこべ ...

プーチン逮捕状のゆくえ

2002年に国際刑事裁判所(ICC)が設置されたころ、これで国際紛争を裁ける、平和が訪れると考えた雰囲気があったと記憶する。国際法に基づいて戦争犯罪などを裁く常設の国際刑事法廷だったからだ。今回、ロシアのプーチン大統領に逮捕状を出すべくす ...

破綻済みの日本共産党理論

共産党の志位和夫委員長の名前で15日に発刊された『新・綱領教室』(上・下)がすぐに「完売」となり、増刷まで2週間ほどかかる見込みのようだ。共産党直轄書店の話によると、今月中は無理らしい。なぜこの本が注目されるのか、あるいは初版部数があまり ...