2020年9月の月別アーカイブ
徒然なるままに

右傾化つづきのニッポン

最近はインターネットを使った番組が雨後の筍のようにたくさんあって、たまに時間があって覗いたりすることもある。先日右派系の番組を見ていると、ある登壇者がこの30年の日本社会の変化について語っていた。つまり、30年前は学校の卒業式などで君が代 ...

大日本帝国の踏襲

終戦間際の日本政府が都合の悪い文書を一斉に廃棄・焼却した事実はこの国の大きな「汚点」である。当時の軍部を中心とする政府は、都合の悪いものは全部消してしまえという自己保身の姿勢に固まっていた。そうした政治姿勢を踏襲したと思えるのが、安倍晋三 ...

最近はやりのガラパゴス運動

いまから6年前の2014年に産経新聞社が本格的に開始した「歴史戦」は、実はかつての日本軍部の「思想戦」を真似たものだった。昨年5月に発売された山崎雅弘著『歴史戦と思想戦』(集英社新書)は、それらの事実をわかりやすく解説した好著だ。現代社会 ...

文化は戦争を抑止する

空手の源流が沖縄にあり、そのまた源流は中国(福建省)にある。日本は古来、中国大陸から多くの文化を受け取り、その恩恵に浴してきた。仏教もその一つである。その意味で中国、韓半島を「文化大恩の国」ととらえてきたのは教団のよき伝統だと感じる。文化 ...

ドイツでは犯罪対象となる新聞社

ドイツと日本と根本的な違いの一つは、戦争責任に対する行動である。ドイツでは自国の加害責任であるユダヤ人の大量虐殺について、そのような出来事が「なかった」と否認する行為は犯罪として取り締まりの対象になるが、日本では同じような加害責任である南 ...

大日本帝国の亡霊たち

日本人はすばらしい、日本人は悪くない。こんな子どもじみた言説が日本社会に蔓延している。発信源は、戦前の大日本帝国を精神の拠り所にする者たちである。このコラムではそうした風潮の原因として、『月刊WiLL』なる歴史修正主義の雑誌の出現を指摘し ...