右傾化つづきのニッポン

最近はインターネットを使った番組が雨後の筍のようにたくさんあって、たまに時間があって覗いたりすることもある。先日右派系の番組を見ていると、ある登壇者がこの30年の日本社会の変化について語っていた。つまり、30年前は学校の卒業式などで君が代を歌うと右翼といわれた時代から、いまでは歌わないのは左翼と言われるようになった変化をあげていた。つまり、右でもない左でもない中間層が大きく変化した(左から右にブレた)ことを指摘した例である。私も似たようなわかりやすい事例として、26年前には大臣が「南京虐殺はなかった」と一言述べただけで新任の法務大臣が即座に更迭された時代から、いまでは政界要人につながるような言論人が同様の出版を平気で行うようになったことを挙げたい。

公明党は政権内部にあって、かろうじて右傾化の極限化を阻止する働きをしてきたと評価するが、それでも右傾化を止められなかった事実はまぎれもない。私はこのまま世論が推移していけば、いずれ戦争に向かう「土壌」が再びつくられると懸念する。

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