カテゴリー ‘社会’ のアーカイブ
徒然なるままに

ご当地姓

日本人の姓は地域的な背景がからんでいて興味深い。私が育った九州の佐賀県東部近辺でいうと、「天本」(あまもと)という姓が珍しくないが、東京に出てきてその名字の人に出会ったことが一度もない。さらに九州出身者とすぐわかる特徴的な姓は「古賀」だ。 ...

血縁の陥穽

俗に「血がつながっている」という言葉がある。近しい親戚関係をいう場合に使われ、義理の関係(俗に血がつながっていない場合)と対比して使われることが多い。だがよく考えてみると、この言葉は矛盾に満ちている。一般に使われる「血がつながっている」は ...

異質への怖れ

ホモ・サピエンスがアフリカを出発して地球全体に広がる過程で、異なるモノへの警戒心は当然遺伝子の中にも蓄積されたはずだ。特に日本列島は四方を海に囲まれた偏狭部族の習性からその傾向が強く、同族意識が強くなったものと見られる。自分たちと異なる民 ...

自界叛逆の世相

鎌倉時代の既存仏教(浄土、禅、真言など)を徹底的に批判し、幕府に疎んじられ斬首の刑(執行できず)を受けそうになったものの佐渡島(新潟県)に流罪追放された日蓮は、その後鎌倉幕府が内部分裂して合戦騒ぎとなりかねない事態を見越していた。正法を保 ...

裁判官も人材不足と

毎朝6つの一般紙を読んでいると、成り手がいないという記事が時折目につく。一つは国家公務員(キャリア職)だ。国の根幹である行政のトップ人材を、優秀な若者が敬遠する現状がしばしば指摘される。この分野の優秀さによって日本は戦後やってこれた面もあ ...

フジテレビと日本共産党

現在世間を騒がせているフジテレビ問題の本質を単純化すれば、会社の利益のために社員の人権を守ることができずむしろ犠牲にしてしまったという社内風土の問題だろう。捻じ曲がった全体利益のために、個々の利益が押しつぶされた構図ともいえる。このような ...