裁判官も人材不足と

毎朝6つの一般紙を読んでいると、成り手がいないという記事が時折目につく。一つは国家公務員(キャリア職)だ。国の根幹である行政のトップ人材を、優秀な若者が敬遠する現状がしばしば指摘される。この分野の優秀さによって日本は戦後やってこれた面もあったが、現状では3K職場にも近く、優秀な若者が敬遠する。2つめは教員だ。日本の未来をつくる重要な職種に成り手が不足する社会の将来は、やはり明るいものには映らない。背景には日本の教育予算の割合の低さも指摘される。加えて本日初めて目にしたのが裁判官の成り手不足だ。本日付日経に特集があるが、司法試験合格者の優秀な層が企業法務を扱う大手法律事務所に引き抜かれ、このままでは「司法システムが揺らぎかねない」と指摘している。行政、教育、司法、いずれも国の根幹を支える分野であり、これらのすべてを若者が忌避している日本の現状は、この国の将来を物語る。それぞれの解決策は異なるだろうが、各分野の対処が求められる。

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