学生時代、ノンフィクション研究会というサークルに所属した。柳田邦男や沢木耕太郎、鎌田慧といった人たちの作品を読んだり、直接本人に会いに行ったりした。それでいてこれまでちゃんとしたノンフィクション作品を書いたことは一度もなかった。現在、ある ...
アメリカ大統領選において選挙で敗北したトランプ陣営が、選挙以外の手段で結果をひっくり返そうとあがいたこれまでの経緯。1日200万円の報酬で雇われたというジュリアーニ弁護士(元ニューヨーク市長)をはじめ弁護団が、多くのウソをふりまいた。不正 ...
本日付の朝刊各紙はアメリカで新大統領の就任式が行われたニュースと核兵器禁止条約がようやく発効するニュース、さらに日本の河井案里議員が東京地裁で有罪判決を受けたニュースが混在している。アメリカのバイデン新大統領は就任演説の中で「民主主義」と ...
宮本百合子の名前を聞いてピンと来る人はすでに少ないだろう。日本共産党員の女性作家で、戦後の同党を再建した宮本顕治の元妻である。治安維持法下で逮捕され、刑務所暮らしをした戦中の宮本のもとに献身的に差し入れを続けた。現在も同党においてはプロレ ...
このコラムですでに書いているように私が今回の東京五輪の開催にこだわるのは自分が取材してきた空手が初めて正式種目となり、その競技で金メダルを目標に稽古してきた選手たちの姿にまがりなりにも接してきているからだ。真剣勝負の競技は、人びとの心にさ ...
私が伝説のルポライター竹中労の謦咳に接したのはまだ20歳を出たばかりの学生のころだった。当時竹中は月刊潮で「庶民列伝 牧口常三郎とその時代」を連載しており、それと同時進行でルポルタージュ研究会を定期開催していた。青年読者の要望に呼応した企 ...