3党連立の模索

石破首相は続投宣言を改めて表明したようだが、当面はそれでしのげたとしても、やはり民主主義の根幹が選挙結果である以上、“必達目標”に達しなかった責任は受け入れるしかなくなると見られる。やはり8月の退陣は免れないだろう。私は8月下旬で構わないと考える。衆参いずれも与党が過半数割れした状況下で、次の枠組みをどうするかという問題は当然さまざま出ている。もっとも現実性が高いと見られているのが、自民党新総裁のもと、自公に維新を加えた3党連立政権というものだ。この場合、首相は自民党からということになるのだろう。選挙協力も公明と維新で折り合いがつくなら、連立は成立する。2番目の選択肢は国民民主の党首を首相もしくは重要閣僚として取り込むという選択肢で、国民民主の首相となる場合、自民党新総裁は首相になれなかった自社さ連立時代の河野洋平氏や民主党政権下の谷垣禎一氏と同じ立場ということになる。議席数では維新でも国民民主でもどちらかが政権に参加すれば過半数を維持できる。問題はその政権で日本の重要課題の何を成し遂げるかという政策のほうだ。その結果を有権者に評価されなければ、自民党中心の政治は終わりを告げる。

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