新アメリカ大統領と核廃絶元年

本日付の朝刊各紙はアメリカで新大統領の就任式が行われたニュースと核兵器禁止条約がようやく発効するニュース、さらに日本の河井案里議員が東京地裁で有罪判決を受けたニュースが混在している。アメリカのバイデン新大統領は就任演説の中で「民主主義」という言葉を11回も使ったことが報じられた。民主主義を壊した前大統領の4年間を踏まえたものだ。さらに「結束」(読売のみ訳語は「団結」)の語も、大統領は演説で8~9回使ったという。幅があるのはこの語については新聞によって回数が異なるからだ(読売9回、日経8回、東京新聞11回)。いずにせよ新大統領が多くの回数を使って、全国民・市民の「融和」と「団結」を促したことは間違いない。トランプ前大統領は深刻な分断と亀裂をもたらした。これは世界平和に寄与しない。バイデン大統領の打ち出した方向はこれまでなら「当たり前」のことだったといえようが、前任者があまりに酷かったために「当たり前」の言葉が「気高く」感じられる状況だ。

同じときに核兵器禁止条約が発効する。現在の批准国には核保有国は含まれていないが、今後は保有しない国が新たに保有することに歯止めがかかるとともに、核保有国には削減のプレッシャーがかかる。日本が牧口常三郎の提唱した「人道的競争」を主導できる国になるのはいつのことか。その使命は公明党にこそある。

トラックバック・ピンバックはありません

ご自分のサイトからトラックバックを送ることができます。

現在コメントは受け付けていません。