2020年10月の月別アーカイブ
徒然なるままに

虚偽を許さない社会

日本は虚偽とともに戦後スタートした。すべては公文書改ざん・廃棄から出発しているからだ。戦争中の悪事を、戦犯逃れの目的で内務省が全国へ通達。軍部を中心に、多くの証拠が隠された。それでも米軍が押収した文書や外務省になぜか残った文書、さらに各兵 ...

評伝の仕事

一人の人物の生涯を描くことは書き手としての大きな醍醐味の一つだ。ノンフィクションの中でも評伝は王道とされている。どういう人物を対象に選ぶかは、書き手の主観に委ねられる。だれを選ぶかはそもそも自由だ。ただしそれは、描くに値する人物であること ...

「10・10大空襲」から76年の日を前に

沖縄で大空襲が行われ、わずか一日で那覇が廃墟となった「10・10空襲」からあすで76年となる。76年前の本日夜、沖縄に駐留した日本陸軍幹部は宴会を開いていた。半年後、沖縄戦という名の地上戦が行われたが、日本本土への上陸作戦を少しでも「先延 ...

日本共産党および関連する市民運動へのスタンス

この4月に『ガラパゴス政党 日本共産党の100年』の著作を上梓させていただいた。日本共産党が100年近い歴史の中で、初めて、政権入りを具体的に明言する事態に危機感を覚えたからだ。この党が「独裁主義」の政党であり、世界で多くの害悪をまきちら ...

歴史の教訓を忘れた風潮

日本学術会議問題の本質は、日本の国家のありようの変化と関係している。もともと戦争を二度としないことを誓った状況でつくられた組織と、それから70年以上をへた現在とでは、状況が大きく変わっており、そのせめぎ合いが表面化した形にも見える。もとも ...

菅首相ちょっと

日本学術会議の問題はしばらく尾を引くことになりそうだ。昨日菅首相は「学問の自由を侵害しない」と弁明したそうだが、本日付の朝日新聞で、豊秀一編集委員は逆のことを指摘している。つまり、日本学術会議の推薦責任者の立場になればよくわかる。一括して ...