カテゴリー ‘歴史認識’ のアーカイブ
徒然なるままに

高山正之という人物について

『アメリカと中国は偉そうに嘘をつく』(徳間書店、2015年)というエラそうなタイトルの本を開いて驚いた。「中国人のいない五輪はすがすがしい」「韓国人妻はさげまん」などの見出しは、中韓蔑視のこの種のカテゴリー文化人の範疇だが、ほかにも「朝日 ...

ヘイトスピーチの定義

本日付毎日新聞は「日本のヘイトスピーチ研究の草分け」とされる識者に話を聞き、ヘイトスピーチの定義に関する有意義な記事を掲載している。これは橋下徹元大阪市長に対し、立憲民主党の菅直人元首相が「ヒトラーを想起する」とツイートしたことに対し維新 ...

半藤史観の「40年周期」説

昨年1月に亡くなった歴史家の半藤一利氏は生前、「40年周期説」を唱えていた。日本が事実上「開国」に傾いた1865年を起点とし、日露戦争に勝つまでの1905年、敗戦で310万人の自国民を失う1945年へとつづく。半藤氏の考えでは占領下の7年 ...

日本を破滅させた「靖国信仰」が増殖する時代

戦前戦中の日本政府が国家神道を強制し、従わない他宗教を弾圧した事実はよく知られている。創価学会の前身である創価教育学会も初代会長を獄中で失った被害者だ。いま靖国神社には戦争博物館として「遊就館」という名の施設が運営されている。私も何度か取 ...

日本の「健全な土壌」を破壊した2人

よく書籍や雑誌の企画で「日本をダメにした●人」というのがある。私が近年日本社会の土壌を壊したと強く感じるのは、以下の2人だ。 一人は言論人の範疇に入るが、月刊Hanadaの花田紀凱編集長だ。もともと文藝春秋の「敏腕編集者」の名が高か ...

安倍・高市が主導する「歴史戦」のお粗末度

ノンフィクションやまとまった史実に関する書き手ならよくわかることだが、日本の都道府県または市町村は、過去にたいがい自分たちの歴史をまとめている。都道府県では「県史」と呼ばれ、市であれば「市史」だ。ちなみに私の故郷である佐賀県や市にも、その ...