昨年1月に亡くなった歴史家の半藤一利氏は生前、「40年周期説」を唱えていた。日本が事実上「開国」に傾いた1865年を起点とし、日露戦争に勝つまでの1905年、敗戦で310万人の自国民を失う1945年へとつづく。半藤氏の考えでは占領下の7年 ...
戦前戦中の日本政府が国家神道を強制し、従わない他宗教を弾圧した事実はよく知られている。創価学会の前身である創価教育学会も初代会長を獄中で失った被害者だ。いま靖国神社には戦争博物館として「遊就館」という名の施設が運営されている。私も何度か取 ...
よく書籍や雑誌の企画で「日本をダメにした●人」というのがある。私が近年日本社会の土壌を壊したと強く感じるのは、以下の2人だ。
一人は言論人の範疇に入るが、月刊Hanadaの花田紀凱編集長だ。もともと文藝春秋の「敏腕編集者」の名が高か ...
ノンフィクションやまとまった史実に関する書き手ならよくわかることだが、日本の都道府県または市町村は、過去にたいがい自分たちの歴史をまとめている。都道府県では「県史」と呼ばれ、市であれば「市史」だ。ちなみに私の故郷である佐賀県や市にも、その ...
佐渡金山をめぐる安倍・高市の「歴史戦」を見るにつけ、史観が大事だと叫ばれた第2代会長の言葉を重く受け止める。歴史は後世の人間が自由に改竄していい代物ではなく、事実を事実として受け止め、そこからさまざまな教訓を引き出し、次の世代に生きる者た ...
第二次安倍政権ができる前だったと記憶しているが、ある雑誌の取材で南京大虐殺に関する右派系の集会を訪れた。南京虐殺については、歴史学会では存在したことはすでに確定しており、識者によって犠牲者数に幅があるという状況だったが、この集会はいわゆる ...