高山正之という人物について

『アメリカと中国は偉そうに嘘をつく』(徳間書店、2015年)というエラそうなタイトルの本を開いて驚いた。「中国人のいない五輪はすがすがしい」「韓国人妻はさげまん」などの見出しは、中韓蔑視のこの種のカテゴリー文化人の範疇だが、ほかにも「朝日新聞は廃刊が似合う」「神道を世界宗教にしよう」「ろくでもないことは杉並区から始まる」などの決めつけやおよそ国際的に受け入れられないような主張が並んでいる。こんな主張の羅列がすでに7年前にまとめられていたという事実が、この間のこの国の歩みをうかがわせる。元産経新聞記者。右側の世界ではもてはやす人もいるそうだが、そこにこめられるのは醜い感情ばかり。褒めるのではなく、見下すだけの悪感情だ。こんな人物とは、やはり似た者同士が結びつく。門田隆将などが実例である。

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