草加市議事件

昨日の午後はずっと法廷だった。ある政党内部で起きたセクハラ問題をテーマの一つとする民事裁判だったが、原告側の女性と被告側の男性がそれぞれ本人尋問を受けた。被告の男性といっても、セクハラの加害者ではない。加害者本人は1人目の証人として「採用」されていたが、この日、当事者が出廷しなかった。加害者本人はもともと訴訟の対象となっていない。この裁判の不思議なことは、原告女性はセクハラを受けたといいながら、加害者男性に対しては刑事告訴も、民事提訴も行っていないことだ。それなのに、直接関係のない人物に対して刑事告訴や民事提訴(本件)を行っている。ここにこの民事裁判の本質があるように感じる。

私は雑誌の連載を抱えていることもあり、この問題を過去に取材したことがあるが、女性の評判はけっして好ましいものではなかった。法廷内でも私の取材結果とは異なる「意図的な虚偽」とも思える証言が女性の口から複数回出たように感じられた。名誉毀損裁判なので、裁判上の結果はどちらかに軍配が上がるが、私には一連の事件が100%セクハラと言えないことは事実と感じる。女性がセクハラを受けたことが「あった」ことも事実と感じるが、加害男性との関係はある時期から継続されており、被害回数は複数回にのぼる。その間、女性側が完全に拒否していたとはいえない状況も見られ、グレーソーンが存在することが事件を複雑化している。そのことが伊藤詩織さんの事件とはまったく異なるとみられる点だ。さらに女性側は、加害男性の家族を崩壊させた事実がある(離婚)。さらにこの日の法廷では、被告側が原告女性が他にも男女問題を抱えていたことを匂わせた。私は今回の裁判を女性が起こした事実を最初に知ったとき、なぜ墓穴を掘るような裁判を自ら起こすのかと半ば呆れる感情を抱いたことを率直にお伝えしなければならない。

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