カテゴリー ‘訃報’ のアーカイブ
徒然なるままに

日本の未来を憂いた音楽家

坂本龍一氏が亡くなった。2年前の1月、歴史家の半藤一利氏が没したときと同じ感慨をもつ。この国の行く末を憂う平和主義者であったという点で2人は共通すると感じるからだ。この国が間違った方向に進まないように、いやまして責任を感じる人は多いはずだ ...

浜四津敏子元公明代表を偲ぶ

昨日の時事通信がマスコミの初報だったかもしれないが、公明党の浜四津敏子元代表代行が2年前に亡くなっていたことが発表された。遺族の意向で党は発表を控えていたというが、残念な結果である。1990年代半ば、公明党は自民党に対抗してできた新しい固 ...

安倍晋三とゴルバチョフ

大晦日になると、その年に物故した著名人らを大きく掲載する新聞が多い。本年亡くなったうち私が最も印象深い3人をあげるとすれば、7月8日の安倍晋三元首相、8月30日のゴルバチョフ元大統領、最後に11月11日に自宅の火事でなくなった村田兆治・元 ...

村田兆治と村上国治

2人の名前はよく似ている。プロ野球の名物ピッチャーとしてならした村田兆治の名を知る人は多くても、後の村上国治(むらかみ・くにじ)の名を知る人はむしろ少ないだろう。まったく違う分野で生きた2人である。共通するのは名前だけではなく、晩年の亡く ...

伯祖父の戦死

柳原家にとって本日は祖父の兄が戦死した日だ。77年前の7月20日、長男であった柳原賢一(1909-45)はフィリピン戦線で35歳の人生を終えた。2人の娘が残されたが、次男であった祖父が戦後、伯祖父(おおおじ)に代わって心を配ったという。伯 ...

ライバル企業を洗え

仕事上さまざまな人の影響を受けてきたが、まだ20代の当初に文章の書き方から人生万般まで指導を受けたのは西日本新聞社出身で大宅壮一門下として活躍した大隈秀夫先生(1922-)である。その教えの一つに、Aという会社や団体を取材しようと思ったら ...