カテゴリー ‘スポーツ’ のアーカイブ
徒然なるままに

栗山監督の哲学

WBCの日本優勝を契機に栗山英樹監督が2019年に出した『稚心を去る』というちょっと変わったタイトルの本を手にした。同監督が現役時代に花が開かなかった元プロ野球選手という言い方はしばしばなされるようだが、一方で監督としてのリーダー論にも注 ...

村田兆治と村上国治

2人の名前はよく似ている。プロ野球の名物ピッチャーとしてならした村田兆治の名を知る人は多くても、後の村上国治(むらかみ・くにじ)の名を知る人はむしろ少ないだろう。まったく違う分野で生きた2人である。共通するのは名前だけではなく、晩年の亡く ...

「軸」を崩さない重要性

昨日のスケート女子団体追い抜きの転倒劇は衝撃だった。なぜあんなことが起きるのか。門外漢には不思議でならなかったが、元五輪銀メダリストが本日付の産経新聞(スポーツ面)で解説しているところによると、次のようになる。「インコースのカーブでは、す ...

空手の本土普及から100年

沖縄で形成された空手(当時は「唐手」)が日本本土に普及開始されたのは1922年のこと。4月30日から1カ月かけて開催された文部省主催のスポーツ展覧会で、初めて沖縄の空手が紹介されたのが始まりである。このとき沖縄から上京したのが船越義珍(当 ...

10代半ばの頃の関心

私が『空手バカ一代』という劇画に夢中になったのは中学2年くらいのことだったと思う。書店で立ち読みしていて熱中し、何冊か買ってきて読んでいたら、若いときに剛柔流空手をたしなんだ父親がつられて読み出し、「面白いから全巻買ってこい」とのお達しが ...

課題を残した日本柔道

本日付の日経は社会面で日本武道館の歴史について記事にしている。1964年の東京五輪の1カ月前に完成したという武道館は、そのオリンピックで初めて正式競技として認められた日本発祥の武道・柔道の競技が行われた場所だった。全4階級の制覇を宿命づけ ...