カテゴリー ‘歴史認識’ のアーカイブ
徒然なるままに

南京事件がいまも問題になる理由

戦後80年となる年となったが、80年たっても南京大虐殺という戦争の一地点をめぐる歴史論争は終わらない。加害側である日本側に「日本人は悪くなかった」との心情に引きずられて事実探究の態度を捨て去った売らんかなの雑誌などがはびこっているからだ。 ...

「極右」拡大の20年

昨日は花田『WiLL』が創刊されて20周年の記念日だったが、たいしたイベントは何も行われなかった。月刊誌『WiLL』が大々的に創刊20周年を強調したわけではなかったし(誌面で多少そのような文字が見受けられた程度にとどまる)、まして『WiL ...

ジャーナリストの奉仕対象

そもそも論として考えるべきは、報道の目的は真実に立脚するという大原則だ。なぜなら誤った事実関係を拡散すれば、社会が混乱するからだ。それは社会に害を与えることにつながる。そのためメディアや記者の最前提は、個々の物事は事実に立脚しなければなら ...

女ハシリュウの道

昔、政策に詳しい橋本龍太郎という総理がいた。その政策理解度は中央官庁の課長を凌ぐといわれ、その意味で役人から嫌がられる首相との評価があった。今の自民党総裁選を見ていると、高市早苗はさながら橋本龍太郎の女性版である。自民党政調会長を3回も経 ...

山口時代が残した公明党の課題

公明党の山口代表が代表退任を公式に発表した。代表としての15年間の歩みは民主党政権、安倍第2次政権、菅、岸田内閣までの期間だった。特に政治路線の異なる安倍政権のもとで、妥協と着地点を探す困難な政治運営を余儀なくされたと推察する。支持者の多 ...

「差別」としての靖國

昨日の高市早苗氏の出馬会見の一部をオンラインで聞いたが、首相になっても靖國参拝を続けたい意向を語ったことは想定どおりだ。そもそも靖國神社に祭られている英霊なるものが、戦争で亡くなった「すべての人たち」が対象ではなく、徴兵されて戦地で戦 ...