昨日都内で歴史家の保阪正康氏の講演会を初めて聞いて、感銘を受けたことが2つある。1つは参院選の結果だ。選挙の結果、4つの極が浮き彫りになったとして、国家主義、国民政党右派、国民政党左派、リベラルと具体的に述べた。それぞれ参政党、自民党、立 ...
合計9年におよぶ安倍政治は日本社会に多くの影響を与えた。その最大のものは同政権が歴史修正主義というレベルを超えて、歴史否定を公然化する政権であったがために、この政権のもとでは何をやっても許されるとの心情から日本中にレイシストが出現し、拡大 ...
本日付毎日コラムで伊藤智永記者が火箱芳文元陸幕長が「靖國神社を国家の慰霊顕彰施設に復活し、一命を捧げた自衛官をまつるようにすべきだ」と主張している事実を紹介し、「考えとして間違っている」と一刀両断している。陸幕長経験者の中にも火箱氏の主張 ...
1945年の沖縄戦をどのように見るかは、やはり先の戦争をどのように捉えるかという問題と直結する。簡潔に事実関係を述べれば、日本は1941年に米国に奇襲攻撃をしかけて開戦し、1945年に2つの原爆を落とされ、敗戦を受諾した。その前には193 ...
「証言や研究に基づく史実を都合良く書き換える行為がまかり通れば、過去から教訓を学び、将来に生かすことができなくなる」。本日付毎日新聞の社説のフレーズだ。歴史とは事実(ファクト)の集積であり、個人的感情や作為は極力排除されなければならない。 ...
本日付東京新聞社説で「戦後80年談話は意義がある」を読んで、いまいちど戦後50年の村山談話を読み直した。保守派から蛇蝎の如く嫌われ、腐され続けるこの談話には先の大戦によって「アジア諸国の人々に対して多大な損害と苦痛を与えました」との客観的 ...