2020年8月の月別アーカイブ
徒然なるままに

産経と赤旗が取り上げた映画

本日付で対照的な新聞が同じ映画について取り扱っていた。一つは産経だ。文化欄で『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』という映画について紹介していた。これは1905年生まれで1935年に死去する英国人ジャーナリストが当時のソ連に飛び込み、数百万 ...

右傾化の要因

この国の右傾化がいつごろから始まったか。顕著な出来事がいくつかある。まず1996年12月の新しい歴史教科書をつくる会(いわゆる「つくる会」)の誕生だ。さらに翌97年には日本会議が結成される。2004年には右派月刊誌『WiLL』が創刊され、 ...

いまの時代をどう捉えるか

現在の日本を「かなり右傾化している」と認識している人がいれば、一方でそうでないと反論する人がいる。わかりやすい事例を引くとすれば、旧日本軍の非行行為として歴史学(アカデミズム)の分野ですでに多くの客観的証拠をもとに「決着」している問題にす ...

意識産業

20年近く前、ある記者団体で事務局を担っているとき、辺見庸氏が一時的に客員教授を務めていた早稲田大学で「現代マスメディア論」を受講した。そこで最も印象に残っていることが「沈黙の螺旋理論」であることはすでに何度か書いているが、ほかにも「意識 ...

門田ノンフィクションの虚構 8

門田隆将こと門脇護が「皇国史観」に毒された考えをもつ人物であることは、一連の作品や執筆物をみると明らかだ。もともと同人の出身媒体である週刊新潮は保守的な傾向で知られ、そうした職業的経緯からそうなったものと推察されるが、こうした「偏り」が現 ...

空手の本土上陸

沖縄の伝統武芸であった唐手(空手)が日本本土に本格的に上陸するのは1922(大正11)年のことである。東京・お茶の水で文部省主催の第1回運動体育展覧会という催しが開催されることになり、そこで沖縄の空手についても出品する流れとなったため、沖 ...