カテゴリー ‘疑惑の作家’ のアーカイブ
徒然なるままに

劣化した文章の『尖閣1945』

小生の文章の師・大隈秀夫は“文章の直し屋”の異名をとる文章指導の大家として知られていた。ロングセラー本『文章の実習』(日本エディタースクール出版部)はマスコミ受験を志した人なら一度は手に取った向きも多いはずだ。その師匠は文章指導において幾 ...

恩知らずの作家が集英社攻撃

靖國イデオロギーや日本民族優越思想をオブラートに包んで啓蒙普及する作家・門田隆将が集英社攻撃を行っていると知って驚いた。なぜなら同人が2008年に新潮社にいられなくなって独立した後、初期のころに彼の執筆活動を支えた主要な出版社が集英社だっ ...

プロパガンダ作品の限界

『38度線の北』は北朝鮮のプラスの側面を集めたプロパガンダ作品(翼賛本)として知られている。発刊されたのは1959(昭和34)年4月。日本共産党員(当時)の寺尾五郎が北朝鮮訪問の見聞記などをもとに、社会主義国・北朝鮮のバラ色の世界を描き、 ...

ノンフィクションの予断と修正

まだ20歳そこそこの学生時代、ルポライター竹中労氏のルポルタージュ研究会に何度か足を運んだことがあった。幾つかのフレーズを覚えている中で、「予断は取材によって修正される」というものがある。例えていえば、ある事件の取材をする。取材者は限られ ...

イデオロギー・ノンフィクションの終わり

ノンフィクション業界は完全に「冬の時代」を迎えている。発表媒体が激減していることに加え、取材費の確保もままならない苦しい時代だ。ノンフィクションはある人物や出来事を「深掘り」する作業なので、過去の事柄を調べなければならない。そのためには人 ...

事実を軽んじるジャーナリストの価値

1年後の11月5日に米国大統領選が行われるので、日本の全国紙もチラホラ関連記事を掲載している。最近は「『トランプ大統領』再来に備えよ」(10月31日付産経)や「『トランプ再選』に備える」(11月2日付日経)など、トランプ再選への保険を掛け ...