金美齢が「卑怯」と主張した人間

第2次安倍政権において元首相の再登板を後押しした評論家に三宅久之という人がいる。岡山県が出自なので、山崎正友の母方の系列とつながっている可能性があるが、この三宅氏について右派の女性論客の一人、金美齢という人が書いた追悼文をたまたま目にした。三宅氏が政治評論家として、民主党政権ができるころに「一度、民主党にやらせてみては」と口にしたことに対し、金氏は「あの三宅さんでさえ」とショックを受けたことを振り返りつつ、その後、民主党政権のぶざまな姿を見て、三宅氏が公開の場で「反省している」と表明したことを、他の人とは違っていたと評価している点だ。その上で金美齢氏は次のように述べている。

「評論家は、自分の意見を表明し、責任を取るところまでが仕事です。立ち位置を隠して八方美人にふるまったり、大衆に阿ったり、のちに間違っていたと分かったのに知らんふりをしているのは『卑怯』です」(ウィル・2013年2月号)

金美齢氏が「卑怯」と主張した行動をとっている最たる人間が門田隆将こと門脇護だろう。アメリカ大統領選にしても、多くの誤報・虚報にしても、のちに間違ったと分かっても、何の責任もとらず、知らんふりだ。門田の行動は、三宅久之氏の振る舞いの“対極”にある。

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