デマを政治に持ち込んだ男

米連邦議会襲撃事件から3年となった1月6日を受け、本日付各紙ともトランプの現状を大きく取り上げたところが多い。毎日新聞は「民主主義が、今なお米国の神聖な大義なのかどうかを問う選挙になる」とのバイデン大統領の最新演説を紹介。一方でトランプ氏の次のような最新発言も取り上げている。

「私は平和的、愛国的に(議会へ)行進しようと(支持者に)言ったのだ」

「現場には(極左組織の)アンティファやFBI(連邦捜査局)がいた。他にも(支持者以外の)多くの人がいて襲撃を先導していた」

いずれも現在ではトランプ発の陰謀論として知られるが、この陰謀論に日本側で飛びついた低劣フルエンサーに百田尚樹、有本香、門田隆将などがいる。彼らはこの陰謀論に飛びついた事実をいまも訂正しないまま、活動を続けていることでも有名だ。訂正することは自分が間違ったことを認めることにつながるので、「負け」と考えているようだ。

事実(ファクト)に対する誠実さの前に、己(おのれ)の損得勘定を優先する人びと。日本人に美徳と悪弊の両面があるとすれば、悪弊の最たるものは「反省しない」「都合の悪い事実を認めることができない」「教訓化できない」にあると私は考えている。その意味では、日本人の最も低レベルな悪弊を象徴する一例が先の3人と個人的には考えている。

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