公明党がネット対策としててサブチャンネルに力を入れるようになったのはいいことだが、特定の議員に露出が集中し、不平等な状況になっていると懸念するのは私だけだろうか。もちろん日の目を見ることはなくてもコツコツと仕事を行うのが同党議員の伝統ではあろうが、いたって全員野球をやっている感には映らない。同党の国会議員は衆院24人(うち女性は4人)、参院21人(女性は2人)、両院合計で45人(女性6人)と、50人に満たない中規模政党にすぎないので、一人一人の活躍ぶりの総和がより重要になる。なかでも45人中6人しかいない女性議員の存在は貴重だ。本来ならこの6人は20人でなければならない。参政党が今回飛躍した原因の一つは女性を前面に立てたことであったし、昔日本共産党が暴力路線の弊害を払拭するのに活用したのが女性議員の存在だった。女性からはこういうときだけ都合よく「利用」するなとの批判も聞こえてきそうだが、女性が生き生きと活躍できない社会がよい社会になるはずもない。公明党が20年以上与党にいながら少子化問題を解決できない要因の一つは、女性主体の考え方、発想が根付いていないからではないのかと私は疑っている。女性が20代で結婚し、子どもを苦も無く2~3人産んで不安を感じることなく過ごしていける社会。そんな社会を女性議員たち自身で構想し、物事を進めていくことが最も確実な「少子化対策」になると私は考える。