カテゴリー ‘ノンフィクション’ のアーカイブ
徒然なるままに

愛国ノンフィクションの限界

ノンフィクションの分野に「愛国」という要素をたぶんに取り込んだのは門田隆将という作家を嚆矢とする。要するに「国威発揚」を目的として構成されるノンフィクションのことだ。例えば過去の戦争を描く場合にはそれは特定の人物に焦点をあて、その人物の功 ...

「デマ製造機」門脇護の20年

私がこの人物の観察を始めて何年になるだろうか。このホームページの前身画面を開始したのが2004年3月で、そのときからテーマにしているから19年近い計算となる。「週刊新潮」時代は、交通事故の100パーセント被害者であった男性に対し、相手車両 ...

批評精神

本日付東京新聞「本音のコラム」でルポライターの鎌田慧さんが大杉栄の娘・伊藤ルイのことを書いていた。たまたま昨日、『書くこと生きること』というタイトルの鎌田氏の本を手にとっていたら、まえがき部分で同じく伊藤ルイさんのことが出ていたので、驚い ...

ノンフィクション考

本日付の朝日新聞でノンフィクション作家の梯久美子さんが6月15日に95歳でなくなった作家の「森崎和江さんを悼む」という文章を寄稿していた。森崎和江は『からゆきさん』などの著作で知られる。寄稿の中で、森崎和江が結婚して福岡県久留米市に住んで ...

100年の歳月

私の文章の恩師は本日で満100歳となる。戦後の西日本新聞社(本社福岡市)に13年ほど勤務し、独立してからからは大宅壮一門下としてさまざま仕事をした。大宅の勧めで日本エディタースクールなどでマスコミ志望者などに文章指導を始め、“文章の直し屋 ...

図書館あるある

日常的に物事を調べる職業をしていると、図書館を利用することはよくある。都道府県レベルでは北海道立図書館と沖縄県立図書館を例にあげてみよう。北海道の道立図書館内で大量にコピーをとったとき、領収証を書いてくれるように頼んだところ、出してもらえ ...