習近平と菅義偉

中国の習近平国家主席はまだ福建省の責任者であった時代に沖縄を訪れたことがある。沖縄と福建省のつながりは深い。歴史的に多くの文化を沖縄は福建省から受容してきた歴史があるからだ。当時の福建省の都市は福州や泉州で、そこから空手や三線が沖縄に伝播し、それらは沖縄経由で日本本土にもたらされた経緯がある。当時、沖縄を訪れた習氏はそうした歴史的経緯をよく理解していたようで、沖縄県知事との懇談でも話題になったようだ。現在、中国国家のトップリーダとなった習氏と、日本の政治リーダーとなった菅首相は、同首相が学生時代、空手に打ち込んだという点で文化的な結びつきがある。菅首相が打ち込んだ剛柔流空手は他の流派に比べて一層、中国(福建省)の影響が強いとされている流派でもある。2人の個人的な人間関係がそういうところから発展するかどうかは不明だが、組織・団体はそのトップリーダーの考えや行動でかなり変化する。現状の日本では「極右」による煽り行為が盛んで、反中意識は悪化する一方だが、トップリーダーには全体的俯瞰的な視点に立った将来展望が不可欠となる。相手を「敵視」するだけの偏狭な精神では、国の進路を誤ることは過去の歴史が証明している。

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