お手軽右翼の流行

安倍政治の受け皿となってきた保守・極右層の票が拡散する。一時は国民民主党に流れそうな勢いもあったがここに来て一転。自民を離れた行き先はもはや日本保守党か参政党しかないようだ。いずれも極小政党であることに変わりはないが、日本保守党は保守論壇を称する月刊『Hanada』や月刊『WiLL』と絶縁状態になっており、最初の国政候補者である飯山陽氏と訴訟合戦を繰り広げている始末だ。山尾しおり氏を候補者に誘いながら自ら斬って捨てた国民民主党に対し、「仲間を大事にしない政党が国民を大事にできるわけがない」とのつぶやきも広まるが、同じことは日本保守党にもいえる。最初の国政候補者との間でバトルを広げているような政党に、未来などあるわけもない。一方、残るは参政党だが、この政党の政治理念もかなりお粗末だ。「ジャパン・ファースト」は聞こえだけはいいものの、排外主義の政策化にすぎない。候補者を見ていても、そこに深みは感じられない。旧統一教会の支援が入っているとの話もあるが、それはそれで頷ける。結論するに「穏健保守」はいまの石破自民党に残ると思われるが、安倍政権下で増殖した「限界保守」の行き場は決まらず、彷徨いつづける。

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