カテゴリー ‘歴史認識’ のアーカイブ
徒然なるままに

日本賛美の風潮広がる現代

反知性主義という言葉がはやったのは2~3年前だが、この夏の新聞各紙を読んでいて、気になる書籍広告を手元に残しておくと、それが幾つかたまった。いずれも歴史の真実(それも世間的常識)を覆すようなタイトルで、「現代」という時代を明らかに象徴してい ...

慰安婦教科書への攻撃

灘中学などが採択した慰安婦問題を記述した内容を含む教科書に、産経新聞などに影響された右派が執拗に抗議を続けている問題が毎日新聞で報じられた。93年のいわゆる「河野談話」以後は、ほとんどの中学教科書で慰安婦の記述がなされていたが、いまでは1社 ...

講談社が出したネトウヨ本

個人的な感想だが、今年の出版界の大きな特徴として、大手出版社がとうとうネット右翼本に手を染めたことが挙げられる。具体的には講談社が出版したケント・ギルバード著『儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇』というもので、最近の出版広告(7月1日付毎 ...

自民族中心主義の成れの果て

日本社会がこの十数年、右傾化を続けてきたことは疑いようのない事実だ。「日本が右傾化している証拠はない」などという主張を時折見かけるが、当方の定義でいえば、その中心的な尺度が「自民族中心主義」ということになる。本日もそうした風潮を象徴する書籍 ...

産経エース記者のバカさ加減

本日付の産経新聞のコラムに「教育勅語のどこが悪いと言うのか」という、同紙らしい文章が掲載されている。執筆者は論説委員兼政治部編集委員の阿比留瑠比記者。そこでは、親孝行や友達を大切にする、夫婦仲良くするなどの教育勅語の中の道義的な徳目を持ち上 ...

「日本は自らの心の病を治すことが先決」と語った王毅外相

昨日付の朝日新聞(夕刊)や今朝の各紙が伝えたところによると、中国の王毅外相は8日の記者会見で、今年が日中国交正常化45周年であると同時に、日中戦争の契機となった盧溝橋事件から80年の節目であることを指摘した上で、「日本には歴史の逆行をたくら ...