カテゴリー ‘空手’ のアーカイブ
徒然なるままに

7人の敵

男は一度外に出たら7人の敵がいる。そんな言葉があったかなかったか。人間として生きて、敵がいないということは仕事をしていないという意味にもとられる。性格にもよろうが、歴史上の偉人には常に敵がいた。なぜならそれは人間の本性に起因し、「嫉妬」「 ...

空手の本土上陸

沖縄の伝統武芸であった唐手(空手)が日本本土に本格的に上陸するのは1922(大正11)年のことである。東京・お茶の水で文部省主催の第1回運動体育展覧会という催しが開催されることになり、そこで沖縄の空手についても出品する流れとなったため、沖 ...

今野敏作 『宗棍』

琉球新報で1月から新たな空手連載が始まっていることを知ったのは最近のことである。警察物をテーマに作家活動をする今野敏氏は自身も空手家として知られており、すでに新聞連載は本部朝基、喜屋武朝徳、松茂良興作につづいて4作目となる。主人公は松村宗 ...

空手の源流に宿る沖縄の平和主義

空手が沖縄発祥の武術であることは空手をやっている人は多くが知っている。だがそれ以外の日本人はどうかというとあまり認知されているとはいえないようだ。沖縄発祥の空手は中国から拳法が伝来し、その型を沖縄ふうに土着化したものとされる。空手の源流武 ...

空手雑感 37

20世紀初頭、それまで秘伝の術だった空手が沖縄県内の学校教育で広く使われるようになり、質的に変化したことは有名だ。目突きや急所(金的)蹴りなど型の中に当たり前に入っていた危険な技を削除し、子どもたちが鍛錬するにふさわしい内容に編成し直した ...

空手雑感 36

私と沖縄のつながりが生まれたのは3年前の夏にさかのぼる。沖縄伝統空手道振興会が主催する沖縄空手セミナー(集中稽古)にたまたま参加したのがきっかけだった。毎日3時間、1週間近く一つの流派を体験稽古するもので、コースは剛柔流、上地流、古武道、 ...