勝負をかける参政党

自民党総裁の交代がはっきりしたことで解散総選挙が早まるとばかりに参政党はこれまで行ってきた選挙準備を昨日発表した。第一次公認候補者として各都府県の1区を中心に37人を発表し、さらに新しいボードメンバー(執行部)として、「神谷宗幣、吉川里奈、安藤裕、梅村みずほ、豊田真由子の5名でやっていきます」(昨日付神谷代表のX)と発表した。さらに現職の吉川里奈が副代表に就任するとともに、選挙区を九州比例ブロックから東京1区に移した。東京1区はやはり選挙区の“花形”だろう。そこに副代表に就任したばかりの女性議員が落下傘で降りてきて、自民党候補に打ち勝てば、象徴的な選挙区になることは明らかだ。極めて戦略的な手の打ち方である。先の5人の執行部は、神谷、吉川を除けば全員他党の経験者だ。安藤幹事長・政調会長は自民党、豊田政調会長補佐も自民党、梅村国対委員長はいわずと知れた維新出身者だ。いまだ素人の寄せ集めにすぎない同党の国会議員団に、他党で経験をもつ人物を取り込み、女性主体(5人のうち3人が女性)でボードメンバーを構成したのは、同党を肯定する意味ではないが、政党の進むべき必然的な方向性を示していると思う。

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