改革の方向性

公明党の斉藤代表が7日、「保守中道路線の理念に合った方でなければ連立政権を組むわけにはいかない」と語ったことで、高市政権になれば連立は組めないとの予防線と見られている。実際にそうなった場合に公明党が離脱できるかは疑問だが、すでに教団内で高市新総裁が選ばれるならもう応援はしないという声はもっぱら多く耳にする。ただし斉藤代表の論の立て方には違和感も感じる。問題の本質はそこではなく、どのような改革を志向するかの一致点が第一前提でなければならないと考えるからだ。つまりこれからの未来において公明党が考える改革すべき第一優先課題は何で、2番目は何という図式が明確に見えていて(脳裏に青写真があって)、その一致点を共有できるかどうかが選択の基準になると考えるからだ。仮に最大課題が共有できるのなら、右か左かは基本的にその次の事柄だ。問題は公明党自身にこの国の「病巣」が明確に見えていることのほうが重要で、それが見えていないのなら所詮は“政治遊び”にすぎなくなる。すでに政権与党に入って20年以上。この国の最大の問題の一つである少子化問題すら解決できていない政党が、何を偉そうな口を利いているのかと私などは思う。

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