漂流する烏合の集団

右派界隈が依然騒がしい。安倍元首相亡き後の月刊Hanadaの最大の「ドル箱」商品であった日本保守党とその代表&事務総長である百田尚樹・有本香がHanada と“反目関係”となったからだ。もともとのきっかけは昨年4月の衆院補選(東京15区)だ。飯山陽を候補者として擁立した同党は、その後、待遇などを不満とする飯山本人が昨年10月になって不満をもらすようになり、SNS上で百田らを公然と批判するようになった。この間継続して手を焼いてきた百田・有本が月刊Hanadaの飯山連載に次号で日本保守党批判の記事が載ると聞くや、両者がHanadaにクレームをつけ、有本の連載コラムを引き揚げたほか、Hanadaのネット番組に両者が電話で介入し、編集長を公然と罵倒した。もともと目的も明確でない烏合の政治集団にすぎなかった日本保守党だが、最大のスポンサーを失っただけでなく、後ろ足で砂をかけるようなしぐさには多くの関係者からブーイングが発せられた。このような中でいつもながらの自己保身ともいえる「沈黙」をつづけているのが、日本保守党を熱烈支援してきた門田隆将だ。自分は火の粉を浴びたくないとの一心からか、どちら側にもつかず、表面上は知らぬ存ぜぬを決め込んでいる。安倍元首相の死去からことしの7月で3年。その日を前に、《安倍権益》を最大限にチューチューと吸ってきた既得権益の集団が“自己崩壊”を始めている。

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