7月の参院選挙の動向を占うとされる北九州市議選が1月26日投開票され、自公が現状の15・13議席をそのまま維持した。共産は、現状8議席のところ9人を擁立、7人が当選。共産は小倉北区で当選2回の元ジャズドラマーの64歳の男性を落選させたほか、八幡東区で73歳の元医療ソーシャルワーカーの新人女性を落選させた。またいずれも当選したものの八幡西区では定数最後の2議席を共産で占め、次点の参政党との票差はわずか11票(2676-2665)と薄氷を踏む結果だった。共産は大きく議席を減らす可能性もあったが1議席減で「踏みとどまった」と見るのが真相に近いだろう。ただし同党の得票は前回3万8000から2万7000に激減しており、30%減。一方の公明党は15%減にとどまっている。いずれにせよ参院選は5月のゴールデンウィーク明けの状況が決めるといわれ、まだ予断を許さないものの、今回の選挙結果が反映されそうだ。各政党においては当選した2議席ともトップ当選を果たした国民民主にのみ風が吹いている状況に映る(国民民主は前回より1議席増)。