熊野元議員と不倫をした女性について

関西方面ではナイーブな問題となっていると思われるが、この女性は今もSNS上で盛んに発信を続けているので、取材者として提示できる情報についてここにアップしておきたい。女性は元議員の政治活動の一環の中で元議員と知り合っており、当初は元議員側からの熱烈なラブコールがあったようだ。妻子ある身として、さらには国会議員としての重責を弁えずこのような行動に走った元議員には多くの非があることは明らかだ(すでに議員辞職)。一方でこの女性は前回の参院選後、両者の関係性の一部を都合よく切り取り、週刊文春と週刊新潮にリークして記事化され、現在、多くの訴訟が起きている。私が取材で知りえた範囲では6件の裁判が進行中だが、そのうちの最初の高裁判決が昨日出された。元議員が文藝春秋社を名誉毀損などで訴えて一審で元議員側が165万円勝訴していた裁判で、東京高裁も一審判決と同じ判断を行い、165万円の賠償を文春側に命じたものだ。この一連の判決で裁判所は、女性側が記事で主張したように一方的なセクハラを受けたわけではなく、不貞関係に基づくものと認定している。要するに2人は不倫の関係にあったのであり、その延長線上に元議員が泥酔して電話をかけたとか猥褻なLINEを行ったものとして認定している。内容が内容であり、裁判上の争いとなっているためか、多くのプライバシーが裁判資料の中に含まれる。その結果、閲覧制限がかけられ、見ることのできない資料も多い。それでも元議員はどのホテルに何回宿泊し、そこでどのような行為が行われたかを明らかにしている(女性側は肉体関係があった事実を否定しているが、ホテルの同じ部屋にいた事実は認めているようだ)。この裁判では、ほかに週刊新潮に関する訴訟で1審判決が出ており、女性側の主張が一定程度認められる形となっているが、先に出た文春訴訟の控訴審判決が新潮訴訟の控訴審判決にどのような影響を与えるか注目される。不倫は分別がつくはずの大人が行う行為であり、女性側は当然、元議員に妻子がいることを認識していた。そのような関係に陥った後と思われるが、女性側は執拗に元議員に離婚を求め、その離婚に応じないと悟った段階で雑誌への暴露に及んでいる。そのような事実関係の全体像から、上記の記事がどのように位置づけられるかといえば、女性にとって都合のいい情報操作にメディア側が踊らされた面が少なからずあったものと感じざるをえない。

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