衆院予算審議の最終盤になって高額療養費の負担限度額引き上げについて立憲民主党が「全面凍結」しない限り、予算案の採決には応じられないと頑なになっていると報じられている。すでに予算案は一度修正したものが国会提出されたばかりで、立憲の主張を受け入れ、再修正の作業に入ると物理的な日程として3月中の予算成立が難しくなるため、政府・与党は慎重になっているようだ。本日付読売報道によると、与党は3月4日の衆院通過を目指しているが、ここに来て厚労省案件が大きく道を阻む恰好となっている。なにせ病人の生命に関わる問題なので、与党内にもこの問題で争点化を避けるため全面凍結を求める声が見られたようだが(本日付朝日)、なぜか残ってしまっていた。成立を4月に遅らせても予算案を再修正するか、現状のまま採決するかの判断は、最後は衆院予算委員長(立憲民主党)の手に委ねられる。