昨日付のしんぶん赤旗(日刊紙)に珍しい訴えが掲載された。機関紙活動局長が次のように訴えてゲキを飛ばしたからだ。「いま、この7月に、この流れを変えられなければ、『赤旗』発行は不可能になり、党の前進の基盤もなくなる危機の中に、私たちは立っている」。党の機関紙なのでこれらは党員向けの発信なのだが、長年赤旗を読んできた立場としても、“異例の呼びかけ”と感じる。かなり瀬戸際に来ていることは事実なのだろう。最盛時には350万部を誇った赤旗(日刊紙+日曜版)もいまでは100万部を割り、日刊紙も厚さがペラペラになっている。それでも対応としてはまだ足りないようで、党員らに毎月のように部数拡大のノルマを課しながら目標達成に至らないという悪循環が続いている。党の運動方針において抜本的な改革が必要なことは明らかだが、昨年2~3月、政治的理由から2人の有力党員をいきなり「除名」にした問題がいまもくすぶっており、党勢を大きく低下させる結果へつながっている。