2年ほど前にある月刊誌で、産経新聞が2020年10月をめどに首都圏と関西圏に販売網を縮小し、全国紙から撤退するというニュースが流れた。その10月がまもなく訪れるが、同社からまだ正式な発表は何もないようだ。関東は東京、神奈川、埼玉、千葉、茨 ...
本日付の東京新聞特報欄はノンフィクション作家の森功氏が登場し、官邸官僚の動向について解説している。『官邸官僚』の著作をもち、政治と官の動向をだれよりも知悉するジャーナリストの一人であろう。一方で、門田隆将こと門脇護という名のジャーナリスト ...
ドイツと日本と根本的な違いの一つは、戦争責任に対する行動である。ドイツでは自国の加害責任であるユダヤ人の大量虐殺について、そのような出来事が「なかった」と否認する行為は犯罪として取り締まりの対象になるが、日本では同じような加害責任である南 ...
これまで記者といった肩書で30年以上仕事をしてきたが、その私に最初に職業的影響を与えた人物は竹中労という名のルポライターだった。20歳前後の時期だったが、同人を中心としたルポルタージュ研究会に参加した。2番目の恩師は、文章指導をしてくれた ...
産経新聞出版が2016年に発刊した『国会議員に読ませたい敗戦秘話』という本がある。前書き部分では、「歴史の節目といえる事案が起きる度に、『日本を貶めよう』と考える勢力と、これと結託した一部メディアが恣意的なプロパガンダ報道を繰り広げ、多く ...
20年近く前、ある記者団体で事務局を担っているとき、辺見庸氏が一時的に客員教授を務めていた早稲田大学で「現代マスメディア論」を受講した。そこで最も印象に残っていることが「沈黙の螺旋理論」であることはすでに何度か書いているが、ほかにも「意識 ...