本日付の東京新聞「核心」はコメ高騰問題で、農水省の収穫量の算出に誤差があり、計算ミスによって現状に至った疑惑を報じている。だれかが買い占めたとか、投機筋の影響などとこれまで原因がはっきり追及されてこなかったのはこの国のメディアの弱さが幸い ...
時代を振り返ると明らかに「潮流」というものが存在する。1990年代の昭和の戦争を「侵略戦争」と断じる新首相が登場したり、過去の慰安婦問題で反省の意を表明する官房長官が登場したりしたリベラルな雰囲気の時代から一転、96、7年以降はそれらを「 ...
民主主義の最大の欠陥は、多数派が常に正しいとは限らないことだ。日清・日露戦争や太平洋戦争に進む時代の日本で世論に流された大衆こそが戦争を遂行した張本人とはよく言われる。日本共産党も過去に多数派が日本国内で共産主義革命を起こそうとして人殺し ...
安倍政治は21世紀初頭の日本政治において正負双方の遺産を残した。正の遺産は幾つかあるだろうが、隠れた最大の負の遺産は原発政策にあったと確信する。原発事故対応でお粗末さを露呈した民主党政権の後を受け、まだ世論が反原発志向を保っていた段階で、 ...
「21世紀は戦争の時代になった」と書いたのは本日付のある新聞コラムだ。いまや20世紀後半の冷戦終結雪解けムードは完全に消え去り、世界のあちこちで無法地帯がはびこる。日本は現在、2つの国際司法機関に代表者を出しているが、「人道外交」という理 ...
現状では商品券騒動がどこまで拡大し持続するかはわからないが、本日付在京紙でこの問題を1面トップで批判的に取り上げたのは「首相批判 地方から続出」と掲載した読売だけである。首相自身が真摯に反省と謝罪の気持ちを表明していることに加え、むしろ ...