まだ20代のころ、在日外国人の人権問題を取材のテーマとしていた時期がある。そのころと今では30年近いへだたりがあるが、本質的な課題はあまり変わってない。当時は若さのあまり、行政を批判し、外国人を「善」であるかのようにみなして取材していたが、 ...
昨日付の新聞に掲載された雑誌広告をみて改めて実感したことだが、この国のメディアは事実的根拠をもとにできるだけ公正な立場、抑制された立場で何かを主張するというより、もはや情に訴え、情を扇動するための「煽情雑誌」の様相を呈しているように思えてな ...
2、3日遅れで郵送されてくる沖縄タイムスの17日付の1面コラムに何げなく目を通していると、在日コリアンという理由だけで集団的に懲戒請求されている弁護士たちの話が出てきた。名前が韓国名であるという理由だけで行われる懲戒請求はまさに人種差別その ...
麻原彰晃死刑囚を含むオウム真理教の7人が6日、突然、死刑執行された。法務省高官の「平成の事件は平成のうちに処理されなければならない」旨のコメントが各紙に掲載されていたが、後世の歴史家にもそのように受け取られるものと思われる。
地下鉄サリン事 ...
「外国人、単純労働に門戸」(日経)、「新たな在留資格」(毎日)、「在留資格 期限撤廃」(読売)というように、外国人労働者の受入れ緩和方針のニュースが一斉に報じられている。国内において就業人口が足りなくなることはずいぶん前から分かり切っていた ...
本日付の毎日新聞掲載の保阪正康氏のコラムを読んだ。年譜に書かれていないような事件が実はファシズムのけん引役になったと昭和史を総括し、その象徴として「昭和8年」を挙げている。世の中のさまざまなものに歪みが生じ始める。この年、小林多喜二が拷問死 ...