「口パク記者」の安易度

29年前、狂言女性の言い分を鵜呑みにしてデマ報道をつづけた門田隆将こと門脇護の転向ぶりは目に余る。学生時代は家永三郎ゼミに出入りする左翼学生だった人物が、社会人になると右派思想を身につけ、いまでは“媚日記者”として活動する。この場合の「媚日」とは、日本会議に媚びるという意味で、完全なる「御用記者」を指す。日本会議が選択的夫婦別姓に反対すれば自分も反対、常に特定団体の意向のままに「口パク」していれば成り立つ仕事環境にあるようで、同業者から見ると、楽チンで羨ましく感じることもある。口パク記者は、日本会議、あるいはせいぜい月刊『Hanada』や『WiLL』の言い分を鵜呑みにしていれば成り立つ商売なので、歴史認識問題についても虚偽だらけだ。要するにファクトを探究するジャーナリストの職責を果たすどころか、特定団体のプロパガンダに加担し、その範疇で行動していれば、業界で囲い込んだ情弱グループの間で商売ができるという仕組みだ。現在、日本保守党関係者の中には、高市早苗代議士についてその資質を疑う声が公然と出されているが、高市応援団長を自認する門田本人が自ら論争するとか、反論するような局面は見受けられない。要するに、争いを避けるだけの「ヘタレ」である。常に最も大事なのは、自身の「商売」。そんな権益まみれのジャーナリストを持ち上げる元外交官もいるようだから、魑魅魍魎の世界である。

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