戦争物の続きはまだまだあるが、門田ノンフィクションの「バイアス」についてこの回では取り上げよう。すでに多少なりとも記述しているが、門田の作品には明確な傾向がある。一つは日本を悪く評価するものについては扱わない。2番目に安倍首相を本質的には ...
ノンフィクションは小説などと異なり、当然ながら「事実」をもとに記載される。評伝の場合は「事実」を基礎として人物像を立ち上げられるし、事件の場合も「事実」をもとに事件の成り立ちなどを描かれる。ノンフィクションはあまたある「事実」を使って、「 ...
この連載を始めてまだ3回目にすぎないが、このシリーズはとめどもなく続けられそうな気がする。言い出したら止まらないという材料に事欠かないからだ。とりあえず昨日のつづきとなるが、確かに門田よりも前に「島田知事らによって20万人の沖縄の住民を救 ...
門田隆将のノンフィクションには重要なところで事実を正確に反映していないところが随所にみられる。例えば今回取り上げるのは2年前に発刊された『敗れても敗れても 東大野球部「100年」の奮戦』(中央公論新社)だが、その第1章で沖縄県の戦中最後の ...
門田隆将こと門脇護が週刊新潮記者時代に、とんでもない行為を繰り返した記者であることは知っている人は知っている。2008年春にこの人物が同編集部に居られなくなって退職したあと、すでに12年の月日がすぎた。この間、同人は多くのノンフィクション ...
私が社会新報から独立したのは1997年1月。その年の東京都議会選挙をある媒体で取材したとき、初めて日本共産党に関する取材を始めた。日刊紙赤旗の購読を開始したのもこのときで、それは同党の政治姿勢に共鳴したからではなく、仕事上の必要にかられて ...
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