参政党副代表の吉川りな代議士が九州比例ブロックから東京1区に落下傘候補として降りてきたことは地元民も知る人ぞ知ることだが、すでに新宿区内などで盛んに街頭演説し、XなどのSNSで画像をアップしている。最近は新大久保駅で撮った画像を貼り、新宿区は外国人比率が14%と高いのに「『何も問題は起きていない』――そんなはずはありません」(=問題があるに決まっている)と投稿し、多くの良識者から批判の応酬を受けた。筆者も新宿区とは関係が深いが、現在、埼玉県川口市で起きているような住民間の軋轢はほとんど聞いたことがない。地域住民はお祭りにおいても外国籍住民を好意的に受け入れているし、川口のような“憎悪の関係”には陥っていないからだ。川口市議会では昨日、およそ共生社会を目指さないかのような意見書を採択したが、同市議会には自民党内に強烈なヘイト議員を抱え、公明党もそれらの影響を受ける構造下にある。私から見ると完全に“自縄自縛”状態だ。国政では「共生社会の構築」を訴え、地域では住民のためという名目でヘイトまがい行為(官製ヘイト)に加担する。この問題は、公明党のねじれた構造が象徴的に表れている問題と捉えている。