妄想に生きる櫻井よしこ

日本社会で櫻井よしこという女性を知らない人は少ないだろう。テレビキャスターをしていた時代もあるし、露出度がそれなりに高いからだ。人生のある時点から、彼女は「極右」路線になびいて久しい。その実際は靖國狂信者であり、大日本帝国願望者ともいえる。結果的に大日本帝国時代の帝国陸軍について、その非行を、事実に基づいて分析することができない。彼女は「ジャーナリスト」を名乗っているが、職業的な基本条件となる事実の確認、およびその集積を行えない。具体的には、南京大虐殺の否定であり、日本軍慰安婦の否定ともいえる。わかりやすくいえば、日本への原爆投下の事実を、なかった、と後世の部外者が勝手に言っているようなものだろう。こうした“妄想”に生きる職業人が、日本の一時期に力をもったという確たる事実は、後世の歴史家からすれば、「異常な時代があったのだな」とわかりやすく総括できるので、それはそれでよいかもしれない。事実関係をきちんと調べる者なら、彼女の行動がいかにいい加減なものだったか、だれにでも容易に理解できるからだ。彼女は「日本は素晴らしい」「日本人だけが素晴らしい」という“勝手な妄想”に囚われた異常人格の象徴である。

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